彼の理想の田園へ

日記と妄言、活動記録。

【MHWs】氷霧の断崖とジン・ダハドにまつわる都市伝説【第98話】

 今回はおそらく誰もがもうとっくに知っていることだけど、俺にとっては『モンスターハンターワイルズ』発売前からずっと続いていたもやもやが一発で晴れたという話。

 すべての『勲章』を獲得するというモンハンシリーズ伝統のやり込み要素を終えた俺はしばらくの間中断していた防具集めに戻り、この日もまた何某かのモンスターを狩猟すべく『氷霧の断崖』を訪れていた。ベースキャンプに降り立ちエリア9の細い道を抜けほぼ長方形の間取りをしたエリア8へ出た時、俺は『ワイルズ』生活を開始して以来初めての光景を目の当たりにした。

 エリア9側からエリア8へ入って右側奥、落ちれば下層まで何もない切り立った断崖の縁になんとジン・ダハドがへばりついているではないか。え、なんか普通にいるけどお前氷霧の断崖にも出るんか! 下位ストーリーでの初対面以降、ジン・ダハドとは『氷鎖の凍峰』でしか戦ったことがなかった俺はあまりにも自然体で崖に前脚を乗せているヤツの姿を見て思わず面食らってしまった。

 いや、ちょっと違うな。そんな驚きよりも大きく俺の脳内に広がったのはある少しの違和感だった。えーと、なんだったっけこの感じ。俺がたまたまこれまで出会うことがなかっただけでジン・ダハドが氷霧の断崖にいるのは別に不思議なことじゃない。その上でなんかもやもやする。しばらく忘れていたけど以前に俺はジン・ダハド絡みで何か気になっていたことがあったような、そしてこの体勢のヤツを見たのはこれが初めてではなかったような

 俺としてはまったくそんな気でいなかったところに突然現れたジン・ダハド。攻撃を仕掛けるでも逃げるでもなく、降って湧いたような違和感の正体を突き止めるためにもたもたしているところに上半身だけが見えているジン・ダハドが容赦なく氷のブレスで先制攻撃を仕掛けてきた。まともに画面を見ていなかった俺は当然、正面からブレスに直撃する。

 あっそうだ! 思い出した! 雪上を勢いよくゴロゴロと転がされた拍子に俺の頭の中に違和感の原因が浮かび上がった。この『ロックマンエグゼ』ラスボス方式(伝わってくれ)の体勢のジン・ダハド、『ワイルズ』発売前のイベントで観たやつだ!

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 あれは『ワイルズ』発売一週間前の2025年2月22日。『モンスターハンターワイルズ 』SPECIAL EVENT | PLAY! PLAY! PLAY!という配信イベントにて初めて氷霧の断崖での実機プレイと実際に動いているジン・ダハドが披露された。当時リアルタイムで観ていた俺は氷雪で煙るフィールドや荒ぶる巨大なジン・ダハドに興奮したのを覚えている。この時は結局ジン・ダハドの全身を見ることはできずそのままイベントは別の話題に移っていったんだよな。

 そして時は流れ『ワイルズ』発売後。前もってイベントの知識を持っていた俺はてっきりジン・ダハドは氷霧の断崖に現れてその登場ポジションもイベント時と同じように崖からひょこっと上半身を出すスタイルだと思い込んでいた。しかし実際にストーリーを進めてみると初回こそストーリーの進行上氷霧の断崖で初対面することになったがそれ以降は毎回氷鎖の凍峰という特別なフィールドでジン・ダハド戦が始まることに少しの違和感を抱いていた。

 あれ? コイツがいるフィールドってこんなところだったっけ…? なんか発売前イベントでは普通に氷霧の断崖にいて崖から頭が出ていたような…あれっていったい何だったの? 俺は夢に見たような不確かさで記憶に残っているジン・ダハド戦のシチュエーションと現実との差異にもやもやしつつも「あれは開発版限定の状況だったのカナ?(。´・ω・)」ということで一応の納得を図っていた。

 それが今回、やっと自分(のハンター)の目で氷霧の断崖にて『エグゼ』ラスボススタイルで佇むジン・ダハドの姿を見ることができたことでかねてからの疑問が解消したのである。良かった、あれって夢とか記憶違いとかじゃなかったんだ正確にはイベント時と今回では微妙に出現エリアは違うが氷霧の断崖からジン・ダハド戦が始まること自体は製品版においても起こり得るのである。ってこの部分だけ読むと「何当たり前のことを言ってんだこいつは^^;」と思われるかもしれないが俺の中では下手すりゃ怪談や都市伝説の雰囲気をも帯びかねないくらいのある種不気味な謎だったのよw いやーすっきりした。これにて無事に問題解決である。

 並サイズのエリアには到底収まらないジン・ダハドが上半身だけを崖から覗かせている姿を眺めながら感慨にふけっているうち、ヤツは俺に戦闘の意志が無いのを悟ったのか早々にエリアチェンジの様子を見せた。氷霧の断崖に現れたジン・ダハドがどこへ行くのかは気になるところ。せっかくなのでこのまま追ってみよう。

 フィールドの構造などまったく無視して切り立った崖の間をずんずんと進んでいくジン・ダハド。その様子を見てさてどのように追いかけるかと考えあぐねていた次の瞬間、なんとヤツの姿が一瞬にしてマップ上から消えてしまった。( ゚д゚)…? えっ、ジン・ダハドはいったいどこへ? どっか別のエリアに移動するんじゃないの…? というわけで、どうやら俺にとっての"都市伝説"はもう少し続きそうである。