彼の理想の田園へ

日記と妄言、活動記録。

【MHWs】護竜、その生存意義 -哀愁と暴虐の白き獣-【第42話】

 今回は先日まで配信されていたイベントクエスト『哀愁と暴虐の白き獣』の話。イベントクエスト絡みの日記は毎回欠かさずに書いているが前回から少し日が空いた印象だ。今月は『タイトルアップデート第1弾』がありそれから怒涛のコンテンツ量に押し流されていたところだが、一週間ほど経ってようやく通常営業に戻れそうな感がある。

 さて、件のクエストの話だがその内容はというと何の変哲もない護竜ドシャグマの狩猟である。報酬アイテムにも限定品はなくことさら取り上げるような点はない。一応ハンターランクポイントが多めにもらえるとのことらしいが、ストーリー進行をサボっている俺はずっとHRの上限が40で止まっているため「おっ、このクエストはいっぱいポイントをもらえたな!」などという実感はない。実際にやってみた感じも普通の護竜ドシャグマだった。

 ではいったい何の話をするのか。今回はこの護竜ドシャグマのイベントクエストをとっかかりにして俺が『護竜』なる存在を初めて見た当時の印象や現在の受け止めについて書いてゆきたい。言わば"俺の護竜感想まとめ"みたいな感じである。

 『モンスターハンターワイルズ』にはさまざまなモンスターが登場し、それと同時にそれぞれの種のモンスターによってはいくつかの特殊な個体が存在する。例えば以前にも歴戦の個体チャタカブラの話を書いたが、あれは通常のチャタカブラの中でもより強力で経験豊富な一体という位置づけだった。そのざっくり言うと"特殊なモンスター"カテゴリーの中の一つに『護竜』と呼ばれるグループがある。

 この護竜というのがまた複雑な境遇にいる連中でなんとも説明しづらいのだが、ヤツらは通常の状態として生まれそののちに状態が変化したもの(『歴戦の個体』や触れていないが『狂竜化』など)とは異なり最初から"護竜モンスター"として生まれてくる。いや、まどろっこしい言い方をしていても仕方がない。『ワイルズ』発売から一か月以上も経ったしもうそろそろ言って良い頃合いだろう。護竜に該当するモンスターたちは、自然生殖によって生まれるのではなくなんと古代の技術によって人工的に"造られて"いたのだ

 その事実を知らされ、俺はハッキリ言ってドン引きした。えぇマジか…大丈夫? これカメラ止めなくていいやつ? 詳しく話を聞いていくと、人造された護竜は「食事を摂らない」「生殖能力がない」「寿命がない」という特徴をもっているらしい。ちょっとどころでなくガッツリ倫理ラインを飛び越えてきた形である。「いったいなんのために…?」という話になってくると思うがそこはまた複雑かつ不明な点もあるので今回は省略する。作りたいから作ったって言ってんの!

 なので護竜というのは先述した"特殊なモンスター"というくくりの中でも『歴戦の個体』や『亜種』などとはまったく異なる立ち位置にいる。"現代モンハン世界"には存在しない古代のオーバーテクノロジーを用いて造り出された新たな存在だったのだ。ちなみに『護竜』は「ごりゅう」ではなく「ガーディアン」と読む(X(Twitter)でよくネタにされていた)

 これ大丈夫なやつか…? 俺は説明を聞きながらも気が気でいられなかった。明らかに倫理的にまずい領域にある大事件だ。これを"ギルド"にどのように報告すべきか。この前『氷霧の断崖』のコンクリート壁がヤバ過ぎて"闇の真実"が見えてしまった話をしたばかりではあるが、もうそういう怖いSFはやめよ?って言ったじゃん。そういうのがモンハンに出てくるとびっくりする! 好きだけど! モンハンは優しいお話だけにしてほしい! でも好き! 俺は情緒がおかしくなっていた。

 護竜の真実が明かされる前、話はさらに昔にさかのぼる。ストーリー中、一番初めに俺(主人公のこと)たちが出会った護竜は冒頭で触れたイベントクエストのターゲットと同じドシャグマだった。『ワイルズ』は色々なことをドシャグマで味見させがちである。生物らしからぬ漂白されたような体毛に生気を感じさせないゾンビのような雰囲気。この時はまだ"護竜"というワードも出てきていなかったため、俺は「ドシャグマ亜種か?」くらいの感じですんなりと受け入れていた。

 『ワイルズ』特有の流れでムービーからそのまま狩猟に入り、何も知らないままおっかなびっくりドシャグマ亜種?に斬りかかる俺。先方にとっても困惑したことだろう。突然闖入してきた人間から何の説明も無しに攻撃されては対応せざるを得ない。そこからはもうバチバチの殴り合いが始まった。

 護竜ドシャグマは通常個体よりも明らかに攻撃力が高く動きも激しい。護竜の特徴である白い衝撃波を出す攻撃などは特に脅威で、そのモンハン離れ(というか"俺のイメージの中のモンハン"離れ)したド派手なエフェクトや攻撃直前の「キュルルルルルルルルルルー…!」のような音などを見て「『エヴァ』の使徒みたいな攻撃だな」という感想を抱いたのを覚えている。元々ドシャグマというモンスター自体苦手にしていたのに加えてその純粋な強化版のような個体を前にして俺は手も足も出ず、結果的にこの護竜ドシャグマ戦にて記念すべき(?)『ワイルズ』初の3乙(3回力尽きること)を計上。失意の帰還を喫したのだった。そんなこともあり護竜の中でもドシャグマはとりわけ印象深いモンスターだ。

 その後もストーリーが進むにつれて護竜アンジャナフ亜種や護竜オドガロン亜種などといった凶暴な護竜が次々と現れた。俺は『モンスターハンターワールド:アイスボーン』をやっていないので護竜どころから亜種の彼らを見るのも初めてだったので大変ビビった。特にアンジャナフ、お前あんだけ「体が資本!」みたいなノリで『古代樹の森』を駆け回る健康優良モンスター(?)だったのにいつの間にそんな危ない属性に手を出したんだ…。髪もすっかり染めちまって先生ちょっとショックだったぞ。

 タシン(ネットで勝手に黒幕認定されている重要NPC)の話によると、一部暴れ回っている連中はいるが本来護竜の多くは眠りについていたらしい。果たして今後新たに登場する護竜モンスターはいるのだろうか。倫理派ハンターとして引き続き厳しく注視していきたい。