彼の理想の田園へ

日記と妄言、活動記録。

ユーザーブロマガの「最後の記事」を沢山読んだ話と自分の最後の記事の話(2021.10.03)

1. はじめに
 9月末後半から10月にかけていくつかの台風を過ごし、その度に徐々に残暑を取り除かれていくような今日この頃です。日々の気温は波打つように不安定ですが、その波もいずれは収束して深い秋へと向かってゆきます。この時期の微妙な季節感は好きですが、逆に暑かったり寒かったりして着る服に困ってしまいます。しょうがない。

 10月と言えば、今年は祝日がありません。初めて気づいた時にはがっかりしたものですが、これもまたもう心が受け入れました。服装に困る微妙な気温帯も祝日の無い1か月も普通に考えたら悩ましいことに思いますが、私は頭がおかしいのかすぐにえもいわれぬおかしな楽しさを感じるようになります(「えーマジかー!・・・まーいっか!」みたいな感じ)。これが「エモい」ちゃんですか。思うに、「楽しい」という評価は内容そのものにではなく、心が動かされる状態へ向いているのではないでしょうか(動く心の程度による)。まとまりのないこの気持ちを何とか文章化しようとしていたら謎ポエムになりましたが、何にせよ「心づくしの秋」が来たのは確かなわけです(雑)。


2. ユーザーブロマガの「最後の記事」を沢山読んだ話(本題)
 いよいよ10月7日にニコニコの一サービス「ユーザーブロマガ」が終了します。告知から約半年経ちましたが、告知直後はユーザーブロマガの新着欄はブログ移転(or閉鎖)を知らせる記事で埋まっていましたし、その後も現在までぽつぽつとあまり途切れることなく同内容の新着記事が上がってました。私は単純に「ブロマガを利用しているユーザーってこんなに多かったんだ」(小並感)と思いました。

 おそらくですが、ユーザーブロマガ閉鎖に反応した全員がコンスタントに記事を投稿し続けていたわけでは無いと思います。それくらい多くの「移転のご挨拶」記事が投稿されていました。かく言う私もまた、今年に入ってから今までもほぼ投稿していません。しかし今回の件によって「サービス終了」という一度しか訪れない大きなトピックがユーザーの行動を呼び起こし、結果的に終わり際にあるサービス自体が盛況になったのだなあと思いました(普段からめちゃくちゃ盛り上がっていたらごめんなさい)。なんだか複雑な気持ちです。

 そのような中にあり、私自身も現在まで利用しているサービスの終了ににわかに安っぽい寂しさを感じたため、さまざまな人々の「最後の記事」を読んでみました。各ユーザーによって書いている内容のジャンルは細分化されているためこれまでそれほど多くの記事を読むことはありませんでしたが、別れの挨拶ばかりは人類平等に広くエモさを喚起するのでしょう。とにかく上がってきた順から読める分だけ読みました。申し訳なくも当然ながら、各ブログ自体ほとんど初見でした。

 結果として、この取り組みは非常に充実したものとなりました。読んできた記事はそれぞれ、短い挨拶と次の移転先ブログへのリンクが記されたもの、これまでのユーザーブロマガと自らの歩みを感傷的に綴ったもの、数年間放置し続けたブロマガの終わり際に「サ終」というトピックをようやく見つけ、自分の文章を投稿するという楽しみに気付きながら閉鎖していくものなど、大枠は共通しつつも人それぞれ、ユーザーそれぞれの記事を読むことができてとても面白かったです。中には一文だけ書いてあまりにも簡素に終わらせる方もいましたし、もっと言えば特に何も記事を投稿せずにサービス終了を迎える方もいることと思います(というか大部分の方々はこれではないかとなんとなく思っています)。執筆時点ではサービス終了までまだ4日ありますので、まだ書いていない人にはぜひ書いてもらって、もっと読ませてほしいなと思います。


3. おわりに(自分の最後の記事の話)
 私はとにかく過去のことを調べたり振り返ったりすることが好きな人間です。それは自分のことについても同様で、自分がTwitterやブロマガに書いた内容も数年後、本当に暇になった時や酒に酔った時などに読み返しています。そのため、本当にどうでもいいことでも数年後の自分へ送るコンテンツとしてなるべく丁寧に書き残すようにしています。特に感情的な部分は一瞬で忘れてしまうので、後から「この時はこんな風に感じていたんだー」と他人事のように読んで楽しむことができます(なおだいたい黒歴史です)。

 それらをいつでも気軽に閲覧できるWeb上のサービスはありがたいと思いますし、ユーザーブロマガひいてはニコニコのサービス全体に感謝しています。私がかつて思春期だった頃からずっとお世話になって来ました。自分の過去を振り返ると、だいたいニコニコのことも一緒に出てきます。

 ユーザーブロマガが終わってしまうことは寂しいですが、この間、個人的には「終わること」への心の動きを楽しむことができて二度おいしい!みたいにも思いました。勢いで書いてしまいましたが二度ではないですね。寂しい、寂しいから...(念押し)。

 いつもの癖でダラダラと長く書いてしまいました。最後に本ユーザーブロマガ『花とチイラとソーナノの楽園。』も閉鎖することをお知らせします。いつだったかのポケモンの構築記事は4000弱くらいの閲覧数があったので、そこら辺についてだけは自意識過剰にも「お読みいただきありがとうございました」と言えるのではないでしょうか。では、さようなら。我もまた、この街を去ろう...(僕はキメ顔でそう言った――)