彼の理想の田園へ

日記と妄言、活動記録。

【ポケモン】第三世代ROM(RSEのカセット)の電池交換をしました(2021.09.05)

1. はじめに
 今年は8月の終わりとともに急に気温が下がり、すっかり秋の寂しさを感じる時期になりました。2021年ももうあと4ヶ月弱。このところ労働が厳し過ぎて何事に関しても停滞気味ですが、なんとかまたささやかな趣味に遊びに少しずつ進んでいければ良いな~と思います。


2. ポケモン第三世代ROM(RSEのカセット)の電池交換をしました(本題)
 僕は『赤緑』から『剣盾』までポケモンシリーズを一応全世代やってきました。どの世代もめちゃくちゃ好きですが、思い出補正込みで一番のお気に入りを選ぶとするとそれは『RSE』になります。常に最新作に夢中になりながらも、なんだかんだで僕の深層心理の所在地はいつまで経ってもホウエン地方です。

 RSEは僕が小学生の頃に初めて遊んだゲームです。基本的に当時は何度もリセットしてストーリーをやったり秘密基地を作って遊んだりしていましたが、子供の頃は幼くてできなかったポケモン図鑑完成やバトルタワー制覇、GBA限定の対人戦などを今になってやりたくなったので最近買い直しました。

 しかしながら、ボタン電池を内蔵することで様々な素敵機能を搭載したRSEのROMは、ことごとく「電池切れ」という大問題を抱えています。電池が切れるとゲーム内の時間が進まなくなり、きのみが育たなくなったり曜日ごとのイベントが発生しなくなったりします。これでは楽しみは半減してしまうので、今回はちょっと頑張って自分で電池を交換しました。


■小学生当時、突然表示されたこの不気味なメッセージに戦慄した覚えがあります


3. 実際の工程
 ここからは僕が実際に行った作業内容ですが、別に自分で考えて工作したわけではなくネットで調べて出てきたありがたいブログを100%参考にしてそのままやりました。そのため特に新しく画期的な内容はありません。参考にさせていただいたありがたいページはこちら(リンク)

 今回用意した物は我が思い出のサファイアROM、ボタン電池、ビニールテープ、マイナスドライバー、軍手です。
■今回使った物(後述しますがここ爪切り(?)が加わります)

 GBAソフトに使われているネジのネジ山の形はY形ですが、近所のホームセンターにY形ドライバーが売っておらずムカついたのでマイナスドライバーを買ってきて代用しました。雑に扱ってネジ山を潰してしまうと詰むので慎重に扱いました。




■今回使用した極細のマイナスドライバー。なんとかフィットしてくれました。

 首尾よくネジを外して特徴的な青のカバーを外すと、中には小さな基板が入っていました。ずっと前から知っている宝物なのに、大人になってから初めて見た中身の基板はとても軽くて脆そうに感じました。


■"2002"...? 2002ってなんだ...?(遠い目)

 手の脂が付かないように、申し訳程度の軍手をつけて作業を始めました(でも逆に軍手の白い毛が残りそうでダメかもなとも思いました)。まずは製造時にセットされたボタン電池を取り外します。電池交換を行うことを想定されていないつくりなので、プラス/マイナス極にはばっちりと金属が貼り付いています。しばらく時間がかかりましたが、隙間にマイナスドライバーを挿し込んでなんとか金属片を剥がしました。


■電池がかなりバッチリ固定されていたので、作業中に変に力が入って基板全体を2つに割ってしまいそうな怖さがありました。

 電池を取り外した後、グニャグニャに曲がった金属部分をなるべく真っ直ぐに伸ばしました。本来この作業はペンチを使うとスマートに行えるようですが、ペンチを用意し忘れてしまったので急きょ部屋にあった爪切りで挟んで金属を均し、なんとか難を逃れました。この方法を思いつかなければ作業が完全に止まってしまうことになっていたので、この発想は我ながらファインプレーだったなと思います。

■爪がまったく関係無い場面で初めて爪切りを使った貴重な瞬間

 最後にビニールテープを使って、新しいボタン電池と金属部分をくっ付けて固定します。ここでしっかり密着させて固めておかないと通電しなくなるので、より丁寧にテープを巻きました。




■「なんかエロ漫画で幾度と見てきた"黒のり"みたいだな...」というしょうもない思考が脳をかすめる中、慎重にテープを巻きました。

 そして...完成! 約20年もの時を超え、僕の手の中にある雄大ホウエンの空と海と大地に時間の流れが戻りました。きっとゲームの中の人々も喜んでいると思います。

■明らかに素人の手が入った電池部分。「†黒棺†」と名付けます。


4. おわりに
 GBAカセットを開いて中の電池を交換するという今回の作業、素人がやって大丈夫かという気もしていましたが親切な先輩がブログに手順を残しておいてくれていたおかげでとても簡単に済ませられました。こんなところで近年忘れがちなインターネットの偉大さを感じました。念のためゲームを起動して確認しましたが、もうタイトル画面の後にあの電池切れのメッセージが流れることはありませんでした。子供の頃に「電池が切れた後のためにメッセージを用意しているなんてすげー!」と驚いたことを思い出しました。

 今後はいつ時間が取れるかわかりませんが、また久し振りにこのゲームで遊ぼうと思います。今やったらまた新しく感じることがあったり、忘れていたことを思い出したりできそうで楽しみです。あと現行の仕組みと全然違っていて苦労しそうですが、できる範囲でPTを組んで対戦環境も整えてみたいなと思っています(対戦相手を見つけるのも苦労しそうですが...)。でもやっぱり、ホウエンっていいなー。