彼の理想の田園へ

日記と妄言、活動記録。

【ポケモンUSUM】メガバシャーモバトンにおけるぱちぱちオドリドリの有用性についての考察(2021.10.10)

1. はじめに
 前回のポケモン構築記事では2019~2020年まで全然ポケモンをやっていない件について触れるところから始まったわけですが、驚くべきことにその後もまったくポケモン(剣盾)をやっていませんでした(いつもの)。とは言うものの対戦以外ではダイヤモンドやサファイアのストーリーはやっていましたし、その他ポケモンの絵を描いたりポケモン公式YouTube動画を観たりしていたので広い意味ではポケモンに触れ続けていたという感じでお願いします(何)。

 そのような中、たまたまGoogleから表示されるオススメWeb記事から亡霊杯なる非常に魅力的な大会が開催されることを知りました。大会の詳細なルールや結果などは割愛しますが、ざっくり言うと第八世代に存在しない一部のポケモン達や使うことのできないメガシンカに対応するポケモンなどのみを使うことのできる大会でした。

 

 私はメガシンカ対応ポケモンとして馴染み深いバシャーモを採用することにしましたが、第七世代のメガバシャーモと言えばメガボーマンダミミッキュという強大な天敵がいることはよく知られている通りです。今回の記事では、第七世代当時のメガバシャーモ使いとして憎くて仕方のなかったメガボーマンダの対策について、非常に限定的な環境の下ではありますが個人的に新たに一定程度満足できる発見があったので記事に残しておこうと思います(""独自""(新聞並感)みたいな雰囲気で書いていますがネット上を探すと割と普通に過去記事が出てきます。あくまで私個人が今回気付いた内容です)。

 

参考:【ポケモンUSUM】HBベースぱちぱちオドリドリの育成論【ボーマンダ対策】

pokelog.work

 


2. オドリドリ(ぱちぱちスタイル)の紹介

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オドリドリ(ぱちぱちスタイル)@ゴツゴツメット

特性:おどりこ

性格:ずぶとい

努力値配分:196-0-204-0-0-116

実数値:175-xx-126-118-90-128

技:めざめるダンス, こごえるかぜ, はねやすめ, ちょうはつ

 

H:8n-1, 16n-1

S:(準速75族, ランク+1で最速122族)+1

 

A216スカイスキンメガボーマンダすてみタックル39.4~46.9%

A200ガブリアスげきりん61.7~72.6%

A207メガギャラドスのこおりのキバ45.7~54.9%

A197てきおうりょくメガルカリオインファイト40.0~48.0%

A216かたいツメメガメタグロスのれいとうパンチ72.0~85.7%

                                                        バレットパンチ14.3~17.1%

C155いのちのたまゲッコウガのみずしゅりけん(1発)12.0~14.3%

 

めざめるダンス

・H171D150メガギャラドス49.1〜57.3%

・H147D91ゲッコウガ91.2〜107.5%

 

こごえるかぜ

・H171D110メガボーマンダ51.5~63.2%

 

 メガバシャーモからバトンタッチで後続に繋ぐ構築のいわゆる「電気枠」です。特に制限の無いレーティングバトルでは霊獣ボルトロスウォッシュロトム、サンダーやデンジュモクなどが採用されていたような気がします(レート1800程度並感)。これらのポケモンメガバシャーモが不得意とする水タイプや飛行タイプに素直に出していく役割を担っています。メガバシャーモと弱点が被る地面タイプを無効化でき、また、強力な積み技である「わるだくみ」を使うことができる霊獣ボルトロスが特に評価が高かった感があります(あいまい)。

 

 今回はルール上、上記の優秀な電気ポケモンを使うことができないのでオドリドリ(ぱちぱちスタイル)を採用しました。実数値を見ていただければわかるように、タイプや特性(後述)は恵まれていながら種族値がかなり貧相なことになっております。最低限にして最上位の役割としてメガボーマンダの攻撃を受け止めて切り返すために、努力値はほとんど防御に振りました。これによって他にもオドリドリへ有効打を持たない物理アタッカーにもある程度対応できるようになっています。素早さはメガバシャーモの1加速バトンタッチを受けて出ていくことを想定し、ランクが一段階上がった状態で最速メガボーマンダや最速ゲッコウガを抜くラインまで振っています。

 

 こちらから与えるダメージについて、当初はぼうふうとヒコウZを採用することである程度の火力を担保していましたがはっきり言ってオドリドリではその他の電気枠ポケモンのように自らの攻撃で全抜きを目指すことは不可能だと悟り、途中からゴツゴツメットに変更しました。これがかなり有効で、例えばステルスロックを撒いてある状態で相手のボーマンダが出てくればステロダメージやすてみタックルの反動、ゴツゴツメットのダメージなどを合算してのちに有効打の無いメガバシャーモとびひざげり圏内に入ってきます。仮にメガボーマンダがこごえるかぜを嫌がって逃げてしまったとしても、条件次第では一度接触させたり場に出し入れさせたりするだけで役割を果たしたことになります。

 

例:ボーマンダ戦を想定

1/4(ステルスロック) + 1/6(ゴツゴツメット) + 1/4(ステルスロック) = 2/3

                                                                                                             ≒ 66.6%

66.6% + 33.3~39.2%(A231メガバシャーモとびひざげり) = 99.9%~105.8%

双方の性格や努力値配分次第では若干足りませんがそこら辺は雰囲気で()

 

 さらに「おどりこ」というこの先新たに追加されづらそうな特性も非常に面白いものでした。ほとんどの場合、メガバシャーモと対面したメガボーマンダにはかなりの余裕があるため、こちらのバトンタッチ際にりゅうのまいを選択して火力アップ+素早さを再逆転し、こちらのバトン先で出すポケモンは何もできずに倒されてしまう(もしくは積む余裕を失う)ことがこれまでの課題としてありました。オドリドリであれば交代直後にこちらもりゅうのまいを使い、素早さの逆転を許しません。ただし上を取っていてもこちらから一撃で倒せるというわけではないので、必ず1回は相手の攻撃を受けます()

 

 技についてはめざめるダンスとこごえるかぜ、起点化されないためのちょうはつまではほぼ確定で、最後はエアスラッシュやめいそう、フェザーダンスなど色々あると思いました。個人的にはメガボーマンダと組まれていることの多い鋼タイプをも突破する(or流す)ための技が欲しいなと思いましたが、残念ながらそのような高性能の技は見つけられませんでした(ギルガルド対策(?)にいばるを採用したこともありましたが流石に駄目でした)。霊獣ボルトロスのように自分から広い技範囲と火力の高さで3タテを狙う、というポケモンではないので裏のポケモン次第では簡単に止まって押し切られるということもありましたが、しっかりと役割を絞ってあげればかなり面白い立ち回りができ、なんやかんややっている内に残ったメガバシャーモの全抜きルートができていた、なんてことも多々ありました。

 

 以上長々と書きましたが、結論としてオドリドリ(ぱちぱちスタイル)はけっこう面白いポケモンであるということがわかりました。有用性あります。強いとは思えませんが。もしも今後、USUMで制限無しのPTを組むことがあったとしたら、電気枠にオドリドリを選択する――なんてこともあるかもしれません。いや、流石に...流石に...?

 


3. おわりに
 久し振りにポケモン対戦について考え始めたと思ったらまさかのUSUMだった、という話でした。第七世代はメガバシャーモ自体の型や先発のステロ要員、バトン先について色々悩んだまま終わってしまったので未練があるのかもしれません。でも最近になってステロエンペルト@シュカがバシャーモを先発させられない多くのケースに対応しやすいことに気づいたり、今回のように変なバトン先を見つけたりできたのでこれで第七世代の亡霊として成仏できるのかなと思いました。私はメガバシャーモが好きなので、攻防両面でメガバシャーモを縦横無尽に動かしていけるこの構築もまた好きなんですよね。

 

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■今回のオドリドリの名前の由来、完全に思いつきです。。。