彼の理想の田園へ

日記と妄言、活動記録。

【ネタバレ無し】『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の感想(2021.03.08)

1. はじめに
 前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は高校一年の秋、学校終わりの放課後に友達と観に行きました。そのことを考えると本当に長い年月が流れたなあと実感します。いくつもの可能性と不可能性の分岐の先、年齢だけを重ねた僕は今でも何をやって生きているのか自分でもわかりません(何の話だ)。そんな中、ついに公開されたシリーズ最終作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を初日の3月8日朝に観に行きました。僕にとって本当に特別なこの日のことを後年思い返すことができるように、まったくネタバレの無い僕個人のふわふわした感想のみを書き残しておきます。


2. 当日朝の流れ
 前日7日の昼間にガッツリ寝過ぎ、そのまま夜に寝られず最悪のコンディションで当日を迎えるように思われながらも、飲酒とメンタルコントロールによって7日23時30分頃(推定)にはすやすや眠れ、8日6時15分頃にはすっきり起きられました。

 目が覚めた瞬間に外では強めの雨が降っていることに気づき、知ってる天井(言いたいだけ)を見つめながら「今日に限って雨か...」と独り虚空に向けて呟きました。ちょっとした困難があるくらいが燃え上がって良い。窓から差し込む鈍色の光に荒天を予感しながら、静かに闘志を燃やしました。起床後はシャワーを浴びて髭を剃り、歯を磨いて爪を切り、数日前にたまたま買っていた新しい靴下を履いてさながら『スラッグ渓谷を出立する時のパズー』並の準備を整えて家を出ました。

 このごろ家に引きこもりがちだった僕がしばらく体感していなかったような割とバチバチめの雨に容赦なく足元を濡らされながら、徒歩15分ほどの距離にあるTOHOシネマズへと向かいました。これから『エヴァ』のすべてが終わるのだ。それを目撃にし行く道中なら雨風さえも心地良い。ここ数日の暖かさと比べてかなりの寒さを感じましたが、僕は気の昂りによって背中に軽く汗をかいていました。

 
3. 映画館到着後の話と映画以外の感想
 今回はチケットをあらかじめネット予約していたのですが、なんとなくその時のノリでMX4D形式を選択しました。僕はあまりよく知らないままの初体験だったのですが、MX4Dとは「MX4Dは、アメリカ合衆国のMediaMation社によって開発された4D映画システムであり、座席の動き、臭い、水などで映画の演出を行う。座席が映画の内容に合わせて様々な方向に傾斜したり、エアーブラストが用いられたり、触覚を感じさせる演出が行われたりと様々な技術が使用されている。」(Wikipedia『MX4D』より)というすごい演出込みで映画を観られるというものです。このMX4Dが果たしてどんなもんかわからないままに映画は始まりましたが、アクションシーンにおいて想像の3倍くらいの激しさで揺れる椅子や噴きつけてくる圧縮空気、前の方で微妙に立ち昇る中途半端な煙に面食らってしまいました。いやーすごかった。それで僕の買ったポップコーンだけプラスチックのトレーじゃなくてポリ袋が付いてきたんだなって。あんだけ激しく揺さぶられたらぶちまけちゃうもんね。映画本編とはあまり関係無いところでも既にかなり楽しんでました。


4. 映画の内容について
 正直な話、本当に色々な思いが今も頭の中を渦巻いています。「最高だった」とか「めっちゃ面白かった」とか、「あー、こうなっちゃうんだ」とか「なんで終わっちゃうんだろう」とか。率直な感情だけでもさまざま湧き上がって来ましたが、画面内で起こる事象について頑張って食らいついて考えてみても、もう何年もあの独特の世界観に触れていなかったために言うなれば『エヴァ流』というか『エヴァ構文』というかそういう演出の機微の意味を理解することはほとんどできませんでした。『ネタバレ無し』と書いているのでどんな演出があったとかどんな内容があったとかは書けませんが、僕がかつて見てきて『エヴァ』に詳しい偉い人達がその意味合いを解説していた重要な表現を見ても「あっ、これ!このシーンって昔どんな解説がされていたんだっけ...」とまったく思い出せずもやもやしていました。回りくどすぎてこれはネタバレにはならないと思います。「ふーん、そんな"かつて見てきて『エヴァ』に詳しい偉い人たちがその意味合いを解説していた重要な表現"があったんだ」と言われたら何も反論できませんが...。

 とにかく『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』についてはネタバレ防止の観点からも、そして僕の知識不足からも「本当に色々あった」としか書けません。あとこの映画を大事にした過ぎて「こんな場面があって良かった」とか「あのキャラがこのように動いて良かった」とか薄っぺらいことはなーんか口にしづらいなとも思いました。本当に色々あった、あまりにショッキングな場面が多過ぎて打ちのめされてしまいました。でも一つだけ、僕以外の多くの人も思っているであろうという自信を持てる感想があるとすれば「最終作ってだけあって、とにかく口での説明がめちゃくちゃ多いな(笑)」ということです。これまであの世界について全然説明してくれなかったのに(笑)。

 映画を観た後は本当によろよろとした足取りで頑張って帰りました。映画に関するめちゃくちゃ色々な思いが腹の中でぐるぐる回っていて、誰かに向けて吐き出さなきゃおかしくなってしまう。でもこんなことを話せる相手は誰もいない。気持ち悪さでリアルに震えながら逃げるように映画館を出ました。


5. 終わりに
 完全に個人的な話なのですが、映画鑑賞翌日は再就職先の勤務初日で映画を観た8日はたまたま「第〇次無職期間最終日」でした。でも映画から良い意味でも悪い意味(というか僕が勝手にやられてるだけ)でもショックを受け、一時は「明日からの仕事なんかやめてこのまま消えちゃおうかナ...」などと落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。

 でも「本当に『エヴァ』が終わっちゃったんだ...」とか「どうして僕の好きなものは終わっていくのに自分自身は終わらずに残り続けているんだろう...」とか思いました。僕がエヴァを知ったのは中学一年生の時で歴史的にも比較的最近寄りだとは思いますが、それでも11年以上は経っていますしTVシリーズを何度も観たり90年代に出た考察本も読んだりしたので、感覚的にはかなり長いような感じがします。『思春期に衝撃を受けたコンテンツには後年に渡って影響を受け続ける』という説もありますし、いわゆる『世代』じゃないにしても相当のショックを受けました。今でもめちゃくちゃテンション下がってます。

 そんなこんなで残念ながら『エヴァ』は終わっても僕の人生は続いていくので、このまま引きずってちゃダメだよなあ...なんて思いながらボーッとしていると、ふと『BSアニメ夜話』の「新世紀エヴァンゲリオン」回のことを思い出しました。そして番組中で滝本竜彦が『(アニメ終了から10年間)未だに引きずっている』と言っていたことも同時に思い出して、「じゃあ僕も10年引きずっていいんだ」と思えました。とりあえず色々もやもやしているので劇場公開中はもう1回観に行こうと思いますし、すべてが終わった後は『エヴァ』の呪いというか幻影というか、そんなものに憑き纏われているのか縋りついているのかわからないまま次の10年をやっていけたらいいなと思います。


EX. おまけ
 
蛇足。

【ポケモン剣盾/夏とさ杯参加構築】ダイマナンスファイナルキャノン

1. はじめに
 2019年はまったくポケモンをやってなかったのですが...という入りで前回のPT記事が始まったことに驚いているのですが、なんと2020年もまったくポケモンをやっていませんでした。ソード/シールド発売から『鎧の孤島』『冠の雪原』を経て、とりあえず追加ストーリーを楽しんで後は放置、というポケモントレーナーを自称して良いのかわからないギリギリの立ち回りをしていたわけです。個人的な話ですが、2020年は仕事をしたり他のゲームをしたり、絵を描いたりして過ごしていました。

 そのような中、年が明けて2021年は実は微妙にポケモンをやっていました。趣味PTを組んで軽く対戦したり、だいぶ昔から研究中のすいすい統一を見直したりしていましたが、そこまで時間をかけてポケモンをやっていたわけではありませんでした。しかしある日、一日16時間くらいは眺めているTwitterにて、人気ポケモン実況者のとさい氏が仲間大会『謹賀新年、2021年への幕開け 故にNEO SKY 常闇の伝承そして【成長】へ キミの未来は君のものだから杯(略称:夏とさ杯)』開催を告知しているツイートを発見し、なんだかよくわからないモチベーションの上昇を感じたため参加することにしました。普通の対戦もほぼやってないのにこういう大会名からして謎過ぎる大会への参加意欲はあることに我ながら困惑しましたが、結果的に相当楽しかったので日記がてら所感とPTレシピを書いていきます。


2. 大会の結果
 剣盾の仲間大会に参加するのは初めてでその辺の決まりはよくわかっていませんが、おそらく大会終了後しばらくしたらスマートフォン版『‎Pokémon HOME』から各種データや戦績が見られるのだと思います(執筆時現在はまだ見られていません)。そのため大会内容について具体的なことは何も書けないのですが、Twitterハッシュタグ#夏とさ杯」で検索することで参加者各位の簡単な大会レポートを見ることができます(大会について何も書けないタイミングでなぜこのブロマガを書いた...と思わなくもない)。


 書いている途中で大会の結果が出ていました。参加人数は107人、16勝4敗で最終順位は3位でした。勝率は80%と高いですが、ソーナンス絶対選出くらいの気持ちで臨んだもののソーナンスにダイサイコなんか打たせてたら絶対勝てないだろうPTが多過ぎて選出の段階からその線を切った試合もあったので全試合ソーナンス出してたらもっと負けていたと思います。

 大会の性質上、対戦中に出てきたポケモンは私の頭の中に知識の無い方々が圧倒的に多かったです。個別に見ていくと未進化とか一般的に弱いとされているとかそういうポケモン達でしたが、それぞれについてまったく知識が無いためにいいようにやられる試合も多かったです。私が使ったポケモンは基本的な能力が高めだったので、その点でバランスが取れてやっと五分、いわゆる「人と猫が檻の中で闘ったなら、大山倍達曰く ヒトは日本刀を持って初めて対等」状態でした。というわけで、以下今回使用したPT紹介です。




3. PT紹介
EuL-h3GVgAYssna (900×506)


ソーナンス(NN:ペテルギウス)@いのちのたま
特性:かげふみ
性格:れいせい
技:ミラーコート, カウンター, アンコール, みちづれ
努力値:0-0-124-252-132-0
実数値:265-xx-94-95-93-47

S:(無振り26族, ランク+4で最速76族)+1

 圧倒的に火力が出なくてびっくりした。「ファイナルキャノン」とは...。ただでさえダイマックスして攻撃できるのが3ターンしか無いのに、一撃で倒せなかったり相手のダイウォールでターン稼がれたりしてダイマックス終了してちっちゃくなるのが寂しかった。後述のブリムオンでトリルバトンして殴っていくラインは普通に強いと思った。最初は大会主催者リスペクトで"ACぶっぱ"していたがダイナックル撃ってる時点で敗色濃厚かなと思ったため途中からAの分を耐久に回した。環境的に向かい風過ぎて悲しいほど弱い。


ブリムオン(NN:メディアン)@オボンのみ
特性:マジックミラー
性格:ずぶとい
技:ドレインキッス, めいそう, トリックルーム, バトンタッチ
努力値:252-0-252-0-4-0
実数値:164-xx-161-156-124-49

S:無振り28族+1

 単体能力がめちゃくちゃ高いポケモン。このPTの核。種族値やタイプ、特性や技のすべてが噛み合っていて今回のPT使うまでは全然知らなかったけど「こんなポケモン出していいの・・・?」となった。バトン構築で致命的な「ほえる」「ふきとばし」などを受けないのは絶対に強いし、自身が遅いためトリックルームからソーナンスにつなげやすい。こんな無謀な企画に付き合わされていなければもっと活躍できるポケモン


キレイハナ(NN:フラガール!)@アッキのみ
特性:ようりょくそ
性格:おくびょう
技:ちからをすいとる, どくどく, ちょうのまい, バトンタッチ
努力値:4-0-252-0-0-252
実数値:151-xx-147-xx-120-112

H:8n-1
S:(無振り91族, ランク+1で最速100族, ランク+2で最速151族)+1

 ブリムオンがトリックルームから相手の上を取っていくのに対し、こちらは純粋なS上げから先攻していくことを狙うポケモン。ブリムオンがどうしても物理方面に薄いためキレイハナはとにかく物理耐久を厚くして積んでいくことを目指した。「ちからをすいとる」+「ちょうのまい」の両受け性能がかなり高く、マイナーポケモンながら侮れないなと思った。たまに相手のダイバーンからの死に出しで「ようりょくそ」が発動して防御行動が間に合う、ということもあったためこの環境では死に特性ではない。こいつもきっとこんな無謀な企画に付き合わされていなければもっと活躍できるだろう。


カプ・コケコ(NN:カプ・コケコ)@レッドカード
特性:エレキメイカ
性格:おくびょう
技:10まんボルト, しぜんのいかり, リフレクター, ひかりのかべ
努力値:252-0-0-0-4-252
実数値:177-xx-105-115-96-200

S:最速129族+1

 「しぜんのいかり」+「レッドカード」で相手のポケモンをできるだけ削って、ソーナンスを通しやすくする(通せるようにできるとは言っていない)。いにしえの"レッカ前歯クロバット"みたいな感じ。あとは壁を貼って後続のポケモンで積みやすくする。途中で「ちょうはつ」を「10まんボルト」に変えたが、コケコを起点になんやかんやされることもあったためどちらが良いのか悩むところ。普通に強いやつ。


ソルガレオ(NN:Cosmonaut)@じゃくてんほけん
特性:メタルプロテクト
性格:ようき(いじっぱりミント)
技:メテオドライブ, フレアドライブ, ふるいたてる, ニトロチャージ
努力値:244-12-0-0-0-252
実数値:243-174-127-xx-109-149

S:(最速83族, ランク+1で最速149族)+1

A156ミミッキュのダイホロウ(120)69.1~81.5%
A168エースバーンのかえんボール74.1~87.2%
ランク+1A222ザシアン(けんのおう)のかみくだく71.6~84.8%
C201ダークオーライベルタルあくのはどう89.7~106.2%

メテオドライブ
・H131B100ミミッキュ184.7~219.8%
・H233B116ゼルネアス73.0~87.6%
・ランク+2でH201B116イベルタル84.1~100.0%

フレアドライブ
・H167B135ザシアン(けんのおう)70.7~83.8%
・ランク+1でH204B124テッカグヤ94.1~110.8%
・ランク+2でH173B147プリズムアーマーネクロズマ(たそがれのたてがみ)92.5~109.2%

ニトロチャージ
・H167B135ザシアン(けんのおう)29.9〜35.9%

 今回の大会では禁止伝説級ポケモンが使えるということで、強いと噂のザシアンに勝てそうなポケモンを探した結果ソルガレオを採用することになった。最初は日食ネクロズマだったが、ザシアンには勝てるものの素の状態での遅さやPT全体でテッカグヤなどの浮いている鋼に詰まされている状態がムカつくなどの理由で「フレアドライブ」を使えるソルガレオに変更した。しかし火力や積み技の強さ(ふるいたてる「」)、特性の強さなどでは日食ネクロズマの方が上なのでやっぱりそちらの方が良さそう。はるか昔に厳選したコスモッグをようやく使えて良かった。


イベルタル(NN:ヒイロノトリ)@こだわりスカーフ
特性:ダークオーラ
性格:さみしがり(ひかえめミント)
技:あくのはどう, デスウイング, ねっぷう, とんぼがえり
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:201-xx-115-201-119-151

S:最速153族+1

あくのはどう
・H167D160ギルガルド(シールドフォルム)89.8~105.4%

ねっぷう
・H167D136ザシアン(けんのおう)63.5~75.4%
・H181D184ナットレイ86.2~103.9%

 禁伝環境はエスパータイプが多くなりがちである(という気がする)こと、レイスポスとかいう新ポケモンがめちゃくちゃ速いことなどを鑑みて「スカーフイベルタルって強くね?」と思い採用した。準速で無理なく150族を抜くことができる。技の範囲も優秀で非常に動かしやすかった。もともと伝説ポケモンを使うことがほとんど無かったためイベルタルについてもあまり印象が無かったが、よく見ると「かわいい見た目してんじゃん...」となれてそういう意味でもこの大会に出て良かったなと思った。NNについてもかなりお気に入り(元ネタ)である。


4. おわりに
 久し振りに大会に出てある程度ガッツリ対戦して、やっぱりポケモンって楽しいな~と再認識しました。昨年はゲーム本編をやらないかわりにポケモン絵をよく描いてポケモン愛を深めていたのですが、今年に入ってからは今回のように大会に出たり「ダイヤモンド」を初めて殿堂入りまで遊んだり、今年はまた原作を大事にする年になりそうです(「ダイパリメイク」という話もありますし)。現実生活は相変わらず低空飛行気味の粗末な感じですが、ポケモン関係で細々とした幸せを感じていけたらたぶん良い感じに過ごしていけるのかなと思いました。


EX. おまけ

これは完全に"飛び立って"ますね・・・。

【ポケモン】『GOTCHA!』を観た感想【BUMP OF CHICKEN - Acacia】

1. はじめに
 ポケモン剣盾もDLC『冠の雪原』がリリースされ、全世界のポケモントレーナー達がよだれを垂らしながら画面に向かっていることと思います。お元気ですか。もちろん私も楽しませていただきました。詳細は省きますが、"主人公と伝説のポケモンの間で人語を介した濃密な交流があった"という点で今回の物語は特別なものになったなと思いました。ポケモン最高。

 ゲーム本編である剣盾からは少し離れますが、今回私がわざわざ日記に書いておきたいと思ったことは約一か月前(2020/09/29)にポケモン公式YouTubeチャンネルから投稿された
という動画についてです。動画について簡単に説明すると、人気バンドBUMP OF CHICKENの『Acacia』という曲と多くのポケモンやトレーナーキャラが登場するアニメとのコラボレーション作品です。

 この動画はとんでもない人気で投稿から約一か月で1800万回(!)もの再生数になっており、この数字を見ただけでも大変多くのポケモンファンの心に響いただろうことがわかります。かくいう私もこの動画の魅力にシンプルにストレートにやられてですね、初見から3,4回くらいは動画を観ながら涙ぐみつつ声を出して笑ってしまうという奇行を繰り返してしまいました....。不思議ですね。自分でもよくわからないのですが、冗談抜きで心に刺さったのかな(迫真)などと自己分析しております。私は基本的に何に対しても斜に構えるひねくれた性格なのですが、『GOTCHA!』には普通にやられました本当にありがとうございました。

 ......とは言ってもやはり私はひねくれた性格なので、今回は『GOTCHA!』に関して『あのキャラがかっこ良かった!/可愛かった!』『あのポケモンが出てきて嬉しかった!』『ゲームに出てきたあんな表現やこんな物語を盛り込んでくれていた!』『アニメーションの動きが凄かった!』などの感想はほとんど書きません。その辺りのことは既にたくさんの人達によって表現されているので、私の浅い愛情表現は心の中にしまっておこうと思います。本日私が書いておきたいことはその他のことです。


2. 『GOTCHA!』と『スタンド・バイ・ミー
 『
GOTCHA!』が始まってすぐに、"おとこのこが4人 せんろのうえをあるいてる"(赤緑主人公並感)映像が流れます。これは『ポケモン赤緑』の主人公の部屋のテレビで流れていた映像の再現なのですが、それと同時に間違いなく映画『スタンド・バイ・ミー』のオマージュでもあります。開始直後にこの映像をいきなり見せられ「うおおお!!!(大ダメージ)」となった皆さんも多いのではないでしょうか。私はなりました。


■「ぼくももういかなきゃ!」この映画が主人公の思考や
 行動に大きな影響を与えたことを感じさせる名シーン



■4人の男性が線路上を歩くシーン(左:『GOTCHA!』、右:『スタンド・バイ・ミー』)

 
しかしそこで私は気づきました。「そういえば『スタンド・バイ・ミー』をちゃんと観たことがないな」と。そうなのです。"おとこのこが4人 せんろのうえをあるいてる"シーンは映画『スタンド・バイ・ミー』のものであることも、『赤緑』がその映画に影響を受けて「少年の日のひと夏の冒険」をテーマに作られたこと(って色々なインタビューで言われていた気がする※出典無し)も、知ってはいるのに映画自体を観たことがないし、原作も読んだことがないことを思い出してしまったのです。これはいけない。すごくもやもやしました。上記のようなシーンにノスタルジーを覚えて涙すら流したにもかかわらず、実はその元ネタに触れていなかったのです。ずっと昔から「まあ有名な映画だけど言うても古典だし(?)、観なくてもええか...」とスルーし続けていたことを恥じ、すぐさまAmazonのPrime Videoで視聴しました。

 端的に感想を申し上げますと、『スタンド・バイ・ミー』はとても良い映画でした。誰しもそうだと思いますが、少年の日の思い出というものは決して楽しいことばかりではなかったでしょうし、劇中の4人の男の子たちもまた、それぞれにとっての深刻な問題を抱えています。そのため決して明るくて楽しい胸躍る冒険が描かれているわけではないのですが、私が独り静かな部屋で観るにはとても合っていて、「観て良かったなあ...」と思える作品でした。真面目な点もふざけた点も『スタンド・バイ・ミー』については色々思うところがありましたが、話が無際限にずれていくので軌道修正していきたいと思います。

■巨大なタンクからは水が漏れ、まっすぐな線路はどこまでも続いている
 (左:『GOTCHA!』、右:『スタンド・バイ・ミー』)


 『
GOTCHA!』全体の構成を私個人の感覚でざっくり分割すると、「スタンド・バイ・ミー(BUMP OF CHICKEN?)」パート、「これまでのポケモン世界」パートの2つになると思います。『スタンド・バイ・ミー』については前述しました。次に、動画の大半を占める「これまでのポケモン世界」パートについて思ったことを書きたいと思います。

 もちろん私は、全体を通して繰り広げられる素晴らしい躍動感と、多くのファンの思い出を刺激するキャラクターや場面の表現に完璧にやられました。『赤緑』から『剣盾』まで、映像のどのコマを切り取っても幅広い世代にリーチする魅力的なキャラやポケモン、印象的なシーンなどが描かれています。私は特に『赤緑』や『RSE』、『BW/BW2』がお気に入りなのでその辺りのキャラが出てきた時は嬉しかったですね。

 しかしながら、ノスタルジーを刺激されて嬉しくなっていたと同時に一抹の不安も覚えました。「えっ?もしかしてこれって昔からのファンに向けた『今までのポケモンの総集編』なの?」と感じたのです。完全に個人の感想ですが未だに"ポケモンリーグの最後に6匹のポケモンに囲まれたグリーン"がいると「かっこいい!」となりますし、オーキド博士が一番のドアップでしたり顔をしていれば「やっぱりお前なんだよな」となってしまいます。

 それはそれでとても良いのですが、その反面「そこで喜んじゃうしそこで喜ばせちゃうかー(神視点)」という感想が私の頭に浮かんできたんですね。もちろんファンの昔の思い出に語りかけることは全然悪いことではないですし、多くのファンがそれを求めていることです。それでも安易なオタクである私が昔風のドット絵が出てきただけですぐにやられてしまったとき、嬉しさの感情と同時に「簡単で効果的な手法だよな」とか「なにか今"総集編"をやるタイミングだったっけ?」とかいう思いが頭をもたげてきてそりゃあもう自己嫌悪しました。

 ......という完全に逆張りの嫌な奴的感想を並べ立ててしまい既に取り返しのつかない状態なわけなのですが、喜ばしいことに『GOTCHA!』を最後まで観て『スタンド・バイ・ミー』を観て、その後二度、三度と繰り返し観た今となっては私の中の「GOTCHA!」評は『最高』に変わっています。救えないほどひねくれた私のネガティブ感想が最高評価へと振り切れた要因は以下の通りです。

 動画の終盤、再び『スタンド・バイ・ミー』を思わせる4人の冒険シーンに切り替わります。手前から奥へとまっすぐにのびていく線路の上を歩いて行く、上記画像のシーンの続きです。初見の時は、正直に申し上げて「最後まで懐古趣味かよ!」と思いました。


■カメラは上空から4人を映した後、青空へ向けてパンしてゆく

 ここで話がまた映画の方へ行ってしまうのですが、『スタンド・バイ・ミー』は4人の少年の中の一人である主人公が、後年になってこの頃の思い出を小説としてパソコンに打ち込んでいる、というシーンで終わります。立派な家に住む穏やかそうな中年男性が二人の息子に一緒に出掛ける約束について催促されてから、文章を書き終えて満足げな表情で部屋から出て行きます。

 主人公の独白によって他の3人の冒険を終えた"その後"のことについても少しだけ知ることができますが、この4人全員が昔思い描いたような幸せな人生を送っているわけではありません。現在多くを手に入れて幸せそうに暮らしている主人公でさえも「あの時以来、あの3人以上の友人ができたことはない」と語っています。それほどかけがえのない経験だったのでしょう。つまり、主人公にとって『スタンド・バイ・ミー』とは「今も眩しく輝き続けている、二度と訪れることのない遠い遠い"本当の"過去のこと」なのだなあと思いました。

 前述のとおり、『GOTCHA!』初見の後には「最後まで懐古趣味かよ!」という印象を受けていましたが、『スタンド・バイ・ミー』を観た後は考えがまったく変わりました。映画のこのシーンは物語の中盤に出てきて4人はその後も様々な困難を乗り越えて行くのですが、さらに最後の中年になった主人公が出てくるシーンまで合わせると本当に長い時間が経ち、多くの経験をしてきた月日が流れています。何が言いたいのかというと、歳を重ねた主人公や映画を観た私たちからすると『スタンド・バイ・ミー』は遠い昔のことですが、「線路を歩いているときの4人の少年はそうは思ってないよな」とこの時やっと気づいたのです。

 以上のことから私の結論を申し上げますと、実は『GOTCHA!』は懐古趣味でも過去のファンへのサービスでもなくこれからの私たちの物語なのです。だって『GOTCHA!』の4人が遠く向こう側、未知へと続いていく線路の上を歩いているのを目撃したのは"今"(※一か月くらい前)なんだもん。これからどんだけ色々なことがあるのっていう。もういくらか歳を取ってしまったけれど、今まさに私たちはどのような経験をしていくのかわからない冒険をしているのです。勘の悪い私がこのことにやっと気付いたとき、「GOTCHA!」の印象はまったく変わりました。「これまで」だけではなく「これから」の動画でもありました。しかも『スタンド・バイ・ミー』では「GOTCHA!」終盤ほど高い角度から線路上を歩く4人を撮影しているシーンは無いのです。つまり、未来は過去の相似形ですが、完全に同じではないということです。証明完了、Q.E.D.


3. 『GOTCHA!』と『赤緑CMの"あの女の子"』と『謎の男』
 
次に私が書きたいことは、『GOTCHA!』の主人公ポジションの女の子についてです。私自身はまったく気が付かなかったのですが、動画のコメント欄に書かれていた『動画の女の子って赤緑CMの"あの女の子"じゃない???』みたいなコメントを読んで「そんな馬鹿な...」と思ったので確認してみました。


■果たして女の子は赤緑CMの"あの女の子"なのか?(左:『GOTCHA!』、右:『赤緑CM』)

 いや流石に?この件に関しては「過去作品のオマージュが入りがち」「髪の結び方(だけ)が一致している」くらいのふわふわしている根拠しか見つけられなかったのであまり語れることはありません。何か知っている方はぜひ教えてください...。

 次に、動画の最終盤に出てきた「謎の男」(と私が勝手に呼んでいる)についてです。


■動画の最終盤、ものすごく重要そうな場面でモンスターボールを投げる「謎の男」

 画面は冒頭と同じく粗目のドット調に切り替わります。何者か特定しづらい画調で描かれた人物が青空の中でこちら側に向かって手を振り、大きく振りかぶってモンスターボールを投げて暗転、となります。この人物が誰なのか、もしくは別に誰でもないのかが私は気になっています。上の方で「懐古だ懐古だ!」みたいな批判を展開しているくせにポジション的には彼は田尻智ではないか、田尻智だったら嬉しいなとも思ってしまいますが特に根拠もありません(田尻智が右投げであるという情報も知りません)。このことについても、何か知っている方がいたらぜひ教えてほしいと思います。

 話はズレますが小学館から出ている『ポケモンをつくった男 田尻智』という学習まんががとても面白くて良い本なのでおすすめです。本当に良い本です。(Amazonリンク)


4. おわりに
 今回、好きなことだけをダラダラ長く書くといういわゆる"限界感想文"を開陳してしまったわけですが文章を書くことで自分の考えを整理できたので良かったです。以上の文章はすべて私個人の今の感想とか勘違いとかである可能性もあるので、自分で後で読み返したときに誤りが発見できそうなのでそれはそれで面白いのではないかなと思います。ポケモンモチベが上がったり下がったりして無責任極まりない人間ですが、ひとたびまた触れれば「やっぱポケモン最高やな...」ってなれるのでポケモン自体は本当に最高なんだと思います。ブレブレなのは常に自分やで。今後もポケモンには人生を救ってもらおうと思います。

 最後になりますが、素晴らしい曲を作ってくださったBUMP OF CHICKENにも感謝しています。私は熱心なファンではないですが、「天体観測」や「車輪の唄」、「ラフメイカー」や「Ray」、「アリア」や「宝石になった日」など音楽に疎い私の人生の中でも記憶に残っているBUMPの曲はけっこう多くあります。それくらい凄い人たちなのだなと思います。以前、BUMPファンである友人から「藤原基央はなんでもやってみようとするチャレンジャー精神のある人間である」という話を聞きました。そのような考えを持つメンバーの活動とその活動を支持するファンの皆さんの存在が今回の『GOTCHA!』にも繋がったのだと思うのでBUMP OF CHICKENとそのファンの方々にも感謝の念しかありません。

【ポケモン剣盾】クスネを見て昔ケモナーの道を履修したことを思い出しました

1. はじめに
 ポケモン剣盾発売から半月ちょっと経ちました。僕もやらなければいけないことが多いながら、めちゃくちゃ時間を取って遊んでいます。シナリオ内容、グラフィック、システム、新ポケモンなど、色々なものに満足しています。注文なんて付けられません。ポケモン最高。

 準備が遅すぎてまだまったく対戦はできていませんが、シナリオ攻略中から見た目がとにかく好きでガラル地方で一番気に入っているポケモンがいます。そのポケモンは「クスネ」です。

 とにかく可愛すぎる。ここまでストレートなキャラデザインで良いのかしら良いのかしらと勝手に心配してしまうほど可愛いですね。僕は冒険序盤で発見してすぐに捕まえて手持ちに入れました。

 しかしながら、多くの皆さんがお気づきのようにクスネは進化すると方向性を大きく変えてしまいます。「どうしてこうなった」とリアルに言ってしまうほどに変えてしまいます。そんなクスネの進化を目の当たりにした僕は衝撃を隠せませんでしたが、どれだけショックを受けても「ああ...そっち系ね...そうなのね...」などと呟きながらどうにか自分をなだめることしかできません。

 どうしてもクスネがお気に入りの僕は、今回クスネを進化させずに対戦で使用する方法を適当に考えました。前述のとおりまだまったく対戦ができておらず趣味PTなどを結成して遊ぶ余裕も無いので、あくまで妄想でクスネを最大限活躍させ得るだろう型を考えました。以下にそれをご紹介します。


2. ポケモン紹介
クスネ@きあいのタスキ
特性:かるわざ
性格:むじゃき
技:イカサマ, はたきおとす, わるだくみ, バトンタッチ
努力値:0-252-0-4-0-252
実数値:100-80-33-68-51-112

S:無振り81族+1, かるわざ発動時最速150族+2

 だいたいこれしかないだろみたいな型になりました。やることがわかりやすいですね。できるだけきあいのタスキを消費しやすいように耐久面を最大限低めています。かるわざという特性はなかなか強いというのが救いでしょうか。「こらえる」も覚えるので、能力アップきのみを消費してかるわざ発動、その後バトンタッチ、みたいな動きも狙えて面白いかもしれません。技と特性に助けられて意外とイイ感じのポケモンに思えてきますが、きっとあまりうまく決まらないと思います。かわいいですね。


3. おわりに
 社会人生活とかいうどうでもいいことのせいでなぜか忙しいです。その他にもやりたいことがいっぱいあるのですが、でもやっぱりポケモンは最高なので精力的にやりたいと思っています。久し振りに動画も作りたいなぁと思ってちょっとだけ作っています。そんなこんなで2019年も終わりそうです。どんな一年だったのか、まったく思い出すことができません。

【ポケモンUSUM/akiとさ杯参加構築】ポケモン第七世代におけるすいすい統一【特性統一】

1. はじめに
 2019年はまったくポケモンをやってなかったのですが、ソード/シールドの発売が近づくにつれてモチベーションが上がったり下がったりしており、ちょうど上がっている10月26日に大規模な仲間大会『愛は君を裏切らない...!秋だからって泣かないでくれ!でもね人はそれを【成長】と呼ぶんだよ杯(略称:akiとさ杯)』に参加しました。実際はそのちょっと前から一人で温めたり温めなかったりしているすいすい統一PTを調整し、大会に臨みました。今回は自分なりに研究している「特性統一」というカテゴリの中でも、すいすい統一の一応の第七世代における結論("限りなく需要の無い個人の見解"とも言う)としてPTの内容と大会の結果を日記に残していきたいと思います。ちなみにPT内容はこちらのパーティの改良版です。


2. 大会の結果
 PT内容についてはグダグダ長く書いてしまうと思うので、先に簡単に大会の感想と自身の結果を書きます。はじめに、PGLにて集計された大会におけるポケモンの使用率ランキングを掲載します。


いや、ヤバいでしょ。最上位層の"ちょっと強い風で吹き飛ぶ感"がすごい。なんだこのメンツ...。普段のレート戦ではほとんど見ないオーロットが1位ですが、確かによくマッチングした記憶があります。後述しますが我がすいすい統一は草タイプが死ぬほど重くなっているためオーロットにはめちゃくちゃビビっていたのですが、なぜかあまり出てくることはなく、かわりによくわからない進化前ポケモンが出てきて、もりのヨウカンを投げつける仕事をこなして退場したりしていました。ポケモンバトル、深い。交流戦色の強い仲間大会だったため、様々な珍しいポケモンを見ることができて良かったです。でも普通にミュウで壁張りして剣舞神速するアルセウスのPTにタテられた対戦もありました。楽しかったです。





 僕の大会結果は19勝11敗の43位でした。エントリー数が353人だったので、上位12%くらいに入っていると考えるとかなり上に行けたようなそうでもないような気がします。一時はレートが1630くらいまで上がり、最終的に1650まで行きたいなーなんて考えていましたが、最終盤で怒涛の連敗をかまし結局1500台でフィニッシュしました。勝率は63%。今まで出てきた大会で毎回勝率60%~66%に収まるし、僕自身の腕前は普通くらいだと思っているので、なんとなくこの辺りが平均値というか、勝率分布のベルカーブの頂点はここら辺なのかななどと思っています。


3. PT紹介



ハリーセン(NN:ハリス)@きあいのタスキ
特性:すいすい
性格:ようき
技:アクアテール, どくづき, あまごい, みちづれ
努力値:0-252-116-0-0-140
実数値:140-147-127-xx-75-135

S:最速70族抜き, 雨天下で準速スカーフ127族抜き

A182テクニシャンキノガッサのタネマシンガン(1発)23.5%〜27.8%

どくづき
・無振り無振りキノガッサ99.2%〜117%

 gif画像の活きが良い。先発させて雑にタスキで耐えて雨を降らせるポケモン。たまに生き残って意外と火力の高い雨アクアテールやどくづきで削ることもある。タイプが被りまくっているすいすい統一は交代戦をする余裕が無いため、みちづれで1-1交換ができるとかなり楽になる。でもなかなか決まらない。以前はいじっぱりの遅めの調整で使っていたが、最悪の敵の1匹であるキノガッサに上を取られた瞬間にゲームが終わってしまうため最速70族を抜いておいた。タスキを削りつつあわよくば2回行動できればいいなという願いが込められている。


ガマゲロゲ(NN:ゲオルグ)@しめったいわ
特性:すいすい
性格:おくびょう
技:こごえるかぜ, あまごい, ステルスロック, どくどく
努力値:84-0-68-4-124-228
実数値:191-xx-104-106-111-135

S:最速70族抜き, ランク-1最速131族抜き, 雨天下最速スカーフ111族抜き

A233メガバシャーモとびひざげり86.3%〜102%
A216スカイスキンメガボーマンダすてみタックル88.4%〜104.1%
サイコフィールド上でC200カプ・テテフサイコキネシス72.2%〜85.3%
C147カプ・コケコのくさむすび(80)83.7%〜100.5%

こごえるかぜ
・H4振りメガボーマンダ49.1%〜58.4%

 めちゃくちゃ色々な役割を持ってほしいポケモン。でも種族値も技スぺも足りない。よくあるカプ・コケコや霊獣ランドロスの先発にアンニュイに対応してほしいが、カプ・コケコへの打点は無いし別に霊獣ランドロスも倒せない。あとはほえるを覚えないというまさかの仕様のせいでギャラドスりゅうのまいを積まれてそのまま3タテも普通にあるため相当悲しい。しかし程よく耐久性があって強化あまごい+ステルスロックという仕事を果たしてくれる可能性がある。しめったいわ、相当ナメてたけど8ターンも雨降っててくれるのはかなりありがたい。


ルンパッパ(NN:パッパラッパ)@いのちのたま
特性:すいすい
性格:おくびょう
技:ハイドロポンプ, ギガドレイン, れいとうビーム, めざめるパワー炎
努力値:68-0-0-248-0-192
実数値:164-xx-90-110-151-125

S:最速61族抜き

A182テクニシャンキノガッサマッハパンチ42%〜50%

ハイドロポンプ
・H252振りテッカグヤ46.5%〜55.3%

ギガドレイン
・H4振りギャラドス38.5%〜45.6%
・H4振りメガギャラドス63.7%〜74.2%
・H252振りカプ・レヒレ61.5%〜71.7%

れいとうビーム
・無振りガブリアス130.6%〜156.2%

目覚めるパワー炎
・H252振りナットレイ69%〜83.4%

 水タイプのポケモンが突破困難なのもまた水タイプであるため、タイプ一致で草技を撃つことができるルンパッパはすいすい統一の光明である。相手の草技、電気技を等倍で受けられる点も○。技もすいすいポケモンで唯一(多分)の炎技「ほのおのパンチ」や電気技「かみなりパンチ」を覚え、大いなる可能性を感じさせてくれるポケモンである。しかしながら、種族値的に色々残念な点が多く、役割対象となっているキノガッサナットレイに勝てるかと言えば""勝てない""。Z技を考慮してもどうしても火力が足りなくなるため、現在も明確な役割を与えることができずもやもやしている。でも小学生の頃から好き。


アーマルド(NN:ドルマークス)@とつげきチョッキ
特性:すいすい
性格:ゆうかん
技:ストーンエッジ, がんせきふうじ, けたぐり, アクアジェット
努力値:244-252-0-0-12-0
実数値:181-194-120-xx-102-45

S:無振り24族抜き, 雨天下で無振り69族抜き

A200かたいツメメガリザードンXげきりん81.2%〜96.1%
A114ナットレイのジャイロボール(52)30.9%〜37.5%
晴天下でC232メガリザードンYだいもんじ78.4%〜92.8%

ストーンエッジ
・H252振りメガリザードンX90.8%〜108.1%

けたぐり
・性格補正込みHB252振りナットレイ(100)40.8%〜48.6%

 すいすいポケモンの中でも水タイプでない異色の男。男らしい重火力気質の種族値配分がされている。このポケモンの注目すべき点は、炎技と草技の両方が弱点でないところである。どういうことかというと、本当に様々な理由から勝つことが厳しいすいすい統一にとって相性最悪と言っても良いポケモンメガリザードンYなのである。そのメガリザードンYのメインの炎技をだいたい耐えつつ、ソーラービームも問題にしない唯一のすいすいポケモンアーマルドということで採用した。それに加え、高い攻撃種族値からのタイプ一致岩技を撃つことができるため、メガリザードンX/Yへの両対応を期待することができる。その他に、素早さ実数値を限界まで下げることによってジャイロボールの威力を下げ、天敵であるナットレイとやんわり殴り合うことができるようにした(勝てるとは言っていない。夢特性の化石ポケモンを入手するのには苦労した。


オムスター(NN:KnightofstaR)@ミズZ
特性:すいすい
性格:ずぶとい
技:ハイドロポンプ, れいとうビーム, めざめるパワー炎, からをやぶる
努力値:172-0-0-128-0-208
実数値:177-xx-130-116-122-96

S:無振り80族抜き, 雨天下orランク+2で最速130族抜き

A156ミミッキュぽかぼかフレンドタイム(190)63.4%〜75.4%
ランク-1でA207メガギャラドスのじしん87.4%〜104.1%
ランク-1でA121テッカグヤのヘビーボンバー(120)46.7%〜55.6%
A204カイリューアルティメットドラゴンバーン(190)82.6%〜97.6%
A216スカイスキンメガボーマンダすてみタックル32.9%〜39.5%
A197霊獣ランドロスのじしん83.8%〜100.5%

スーパーアクアトルネード(185)
・H4振りミミッキュ96.9%〜114.5%
・H252振りメガクチート86.6%〜103.1%
・ランク+2でH252振りしんかのきせきポリゴン295.3%〜112.5%
・雨天下ランク+2でH252振りナットレイ96.1%〜112.7%
・雨天下ランク+2でH4振りメガギャラドス91.2%〜108.1%

れいとうビーム
・無振りガブリアス107.1%〜126.7%
・ランク+2でH252振りジャローダ97.8%〜115.3%

めざめるパワー炎
・ランク+2でH252振りナットレイ112.7%〜132.5%

 このPTで最も信頼できるポケモン。強い積み技使って殴ったらそりゃ強いよねってやつ。積みアタッカーなのに性格がずぶといなのは、ガブリアスとの対面からでもチャンスを広げたり、殻を破った後の攻撃を耐えやすくしたりしたかったから。そのためたまにポリゴン2にギリギリ耐えられることがあった。でもおおむね強い。こいつがどこからでも積んで殴れるようにPT全体を設計した方が勝ちやすくなるんじゃないかとも思う。ニックネームのセンスにめちゃくちゃ自信がある。


ラグラージ(NN:ライジング)@ラグラージナイト
特性:げきりゅう→すいすい
性格:いじっぱり
技:じしん, たきのぼり, グロウパンチ, あまごい
努力値:60-244-0-0-0-204
実数値:183-177-110-xx-110-106 → 183-221-130-90-130-116

S:無振り85族抜き, 雨天下で準速スカーフ102族抜き

A216スカイスキンメガボーマンダすてみタックル73.7%〜87.4%
C147こだわりメガネカプ・コケコのマジカルシャイン41.5%〜49.7%

たきのぼり
・雨下で無振りカプ・コケコ99.3%〜117.9%
・雨天下で無振りガブリアス71%〜84.1%

じしん
・無振りゲッコウガ97.9%〜116.3%
・H252振りメガクチート110.8%〜131.2%
・H252振りギルガルド(シールドフォルム)89.8%〜105.3%
・ランク+1で性格補正込みHB252振りドヒドイデ107%〜127.3%

 特性統一を始めるにあたって、メガシンカポケモンがいるすいすいはとんでもないアドバンテージを持っているなと思った。どのような型であっても、こいつを採用しない手はあり得ないと思う。一応自分の中では行動1ターン目にメガシンカすればOKというレギュレーションでやっているためセーフ。高い攻撃力と防御力のおかげで単体でも色々な場面から力づくで抜いていくことができた。技に関しては、じしんとたきのぼりまでは確定で残りは様々変えてきたが、勝ちの可能性を高めやすいグロウパンチとあまごいがとても強いなとなった。他にもアームハンマーとかれいとうパンチとか、ヘドロウェーブとか試してみて魅力的ではあったが。


4. おわりに
 久し振りにポケモンのことを考えて、やっぱりこのゲームはとても楽しいな(小並感)と思いました。特性統一というのは純粋に勝っていくためには苦行でしかない取り組みだと思いますが、普通のPTを組んで戦うのとは違った面からポケモン対戦を考えることができてやりがいがあります(でも勝てない。以前にレート戦をやっていた時も1600は超えられませんでした。でもデータ表とにらめっこしながら「なんか無いかなんか無いか...」と良いPTを作るために色々なポケモンを試して試行錯誤することの充実感は凄まじいものがあります。そんな物好きで変わった趣味を、ソード/シールドでもこつこつやっていけたら、これからもたくさんのポケモンを好きになることができるんだろうなぁなどと思いました。