彼の理想の田園へ

日記と妄言、活動記録。

【MHWs】一つの終わりとその続き【第66話】

 上位ゾ・シアとの死闘を終えた直後の話。俺の予想ではゾ・シアに打ち勝った直後はそのまま途切れることなく怒涛の勢いで感動ムービーが流れ、何か『モンスターハンターワイルズ』が一番伝えたい深く考えさせられるようなメッセージを投げかけられた末に"THE END"の文字が画面に大きく表示されるんだろうなと思っていた。小説にしろゲームにしろ俺は昔からそういう"物語の終わり"に弱いので「終わらせたくねえなー、でも最後までやりてえなー」という二つの矛盾した思考を持ち合わせながら長らくストーリーをゾ・シア戦直前で止めていたのである。

 しかしながら実際にゾ・シアを倒したのちに流れたのは星の隊の面々+アルマとの立ち話(ムービーよりもちょっと軽めだけどフルボイスのやつ)であった。 しかもなんだか雰囲気は軽く普通に皆元気そうにしていた。あれ…? 感動のエンディングムービーは? 確かに重たい懸念事項だったゾ・シアの件が片付いたので嬉しいのはわかるがこれはちょっと俺の予想と違った(笑)

 この井戸端会議的立ち話の中でエリックにより明かされたのがゾ・シアの増え方の件。ヤツは"無性生殖にも似た自己増殖"(???)によってその数を増やしているのだとのこと。そもそも人造モンスターである『護竜』は生殖機能を持たないって話だったはずだが、そんなことを言い始めるとゾ・シアがいかにぶっ飛んだルール破りの存在であるかをまた長々と語り始めなければいけなくなるので俺はもはや割とどうでもよくなった(苦笑) とにかく1頭や2頭討伐したところで今後もヤツの脅威が完全に取り除かれることはないらしく、「引き続き『龍灯』周りの状況を警戒しながら見守っていくことにしよっか!」という結論になった。

 思いのほかスッと終わった最終決戦後のエピローグ。当然と言えば当然だがやはり皆それぞれ立派な大人である。すぐに次の仕事の方へスパッと意識が切り替わっているようで、俺だけが独り「ゾ・シアがガチでヤバくて…!(涙)」「みんな本当に頑張ってくれて…!(涙)」「これでもう終わっちゃうんだって…!(涙)」などという30代を間近に控えた男が所持していると軽犯罪法違反になるようなウェッティな感情を引きずっていた。いやーでもまあそんなもんか。事実ゲームとしては別にこれで終わりじゃないし、感動のエンディングも下位で一回観たからね^^;

 完全に忘れていたが俺もまた選りすぐりの凄腕ハンター(設定) 立場上表に出すことのできない寂しさをどうにも堪えきれず、解散後『緋の森』ベースキャンプに佇むエリックに話しかけてみた。彼なんかはおそらくリアルな俺よりも若くてずっと有能な人間だ。縋って良いような相手ではないと思うが

 優秀な彼をして"未知"だらけであった『禁足地』の経験が、彼自身を大きく成長させ短期間のうちに己が人生についての大局観を持たせるに至ったのだなあ。ありがとう、こんな満足感のある夜は久し振りだ。

 何事にも必ず終わりはある。しかしそこですべてが断絶するわけではない。俺も次へ向かわなければ。