今回は2025年4月23日より配信されている『その閃光は私に効かない』というイベントクエストについて。内容は『竜都の跡形』にて歴戦の個体シーウーを狩猟するというもので、クリアすれば報酬品として限定装備を作るためのアイテム『花舞のカタログ』を入手することができる。
シーウーについては以前ヌ・エグドラについて書いた回で多少触れた。あまり大柄でないにもかかわらず切断できる部位(脚部)が4ヶ所もあり、いかにも切れそうな長い尻尾を年中追い回している俺のようなハンターにとってはホテルのバイキングコースのようなモンスターである(どんな例えだ) コイツを狩るからには毎回できる限り4本すべての脚を切断したい。部位の切断とは剣士にとり最大級の誉れなのである。
で、そんな歴戦シーウー戦。俺は早くヤツの脚を切断したくてそわそわしながらクエストを受注し竜都の跡形へ出かけていった。『モンスターハンターワイルズ』にて初登場した頭足種のモンスターということではじめの頃こそシーウーの独特の動きに戸惑い翻弄されていた俺だったが、徐々に順応して最近ではむしろ得意寄りの印象がついてきた。ここはひとつズバッと全脚切断して華麗に捕獲でもしてやろう。SNSで他ハンターの『ワイルズ』関連の投稿を見るようになり「俺ってそんなにモンハン上手くないのでは???」と気づくという現代病に侵されている俺もシーウー相手になら多少はデカい顔ができる。要は狩るか、狩られるか。画面の中のモンスターに勝てるかどうかが重要なのである。
そう意気込んだ一戦目、まさかのクエスト失敗^^; マ、マジか。普通に3回力尽きてしまった。つえぇよ歴戦シーウー……。俺は『交わりの祭事【花舞の儀】』の期間中はイベント限定装備の桜波αを着ることにしているのだが、やはりイベント用装備のため基本的な防御力では他の装備よりも劣っている。そのせいでシーウーの攻撃を受けた際のダメージが普段よりも桁違いに高く技によっては食らえば一撃で力尽きるということもあった。なるほど、苦戦するわけだ。当たり前のように装備のせいにしているがそもそも攻撃を食らい過ぎなので俺がちゃんと避けられれば別に普段と変わらないという点は今回考えないものとする。
そして何よりシーウー狩猟が他モンスターの狩猟と大きく異なっている点がある。それは冒頭に申し上げた切断可能の箇所が多いという件だ。シーウーは動きが素早く頻繁に身体の向きを回転させるモンスターであるため、ヤツのその細い脚を正確に狙って攻撃するのが非常に難しい。特に「3本を切って残りが真後ろの1本!」みたいな状況になると狙い撃ちするのはかなり困難で、誤って倒してしまわないようになるべく他の部分への攻撃は避けつつ残った脚を攻撃するというデリケートなハンティングが求められるのだ。そんな高等テクニックを実現するためもたもたして機を伺っているうちにヤツの鋭い一撃を食らってしまい昇天、なんてケースはザラである。
以上のような厳しい制約(自分で勝手にやってることだが)を受けながら日頃のゴリ押しぶりとはうってかわって慎重に歴戦シーウー戦をこなし、時に同じく当クエストを周回している他ハンターの助けも借りながら花舞のカタログを集めきった俺。なんと今回作ることができる装備は封印の眼帯α×2、シャドウアイα、ラウンドアイαと4種もありそれぞれに花舞のカタログを2枚使うから……ええと2×4で8枚も必要なのだ! 限定装備がいっぱいあるのは嬉しいが1回のクエストでほぼ1枚しか出ないもんだから周回が大変だった(苦笑)
そんなこんなでイベントクエストもクリアして、無事に限定装備もゲットできてよかった~という"いつもの流れ"には今回はならない。実は前述した4種の防具のうち封印の眼帯αを作るためには花舞のカタログの他に"ある特殊な素材"が必要となっているのだ。その素材とは――
―― 禍々しい布 ――
で、出たーーー!!! 『禍々しい布』! 禍々しい布とは『モンスターハンターポータブル 2nd』で初登場した(俺調べ)素材アイテムで、その名前も変なら説明文も変で、入手方法から作れる武具まで変というとにかく変なアイテムなのである(なんのこっちゃ) 詳しいことは何一つわかっていないが「はるか昔に砂漠の中に消えたと言われる国の王墓から発見された」やら「隔ての砂原のどこかで発見された怪しい布」やらのテキトーな説明文出所不明かつ確認不能のおどろおどろしい曰くがついている逆にロマンしかないアイテムなのである。
その入手方法は作品によってさまざまだが、特定のモンスターから剥ぎ取ったり商店で金を払って買ったりとそんな簡単な経路でゲットできるものではない。わざわざコイツが出てきたってことは『ワイルズ』でもまた回りくどくて時間のかかるルートで入手することになりそうだ。俺は花舞のカタログ以上に厄介な素材を求められていることに気づき非常に嫌な予感がしていた。
俺の嫌な予感は的中した。調べてみると『ワイルズ』にて禍々しい布を入手する方法はキラマ、キラカメンの両NPCとの『もちもの交換』に限られており、2名に渡すアイテムもまたすぐに用意できるような簡単なものではなかった。ここで一度状況を整理するために禍々しい布入手までのメンドーな経路を箇条書きにしたい。
- 『休憩』を行い豊穣期に移行する。
- 環境サマリーから直近で『隔ての砂原』に『ドスヘダテアロエ』が発生するかどうかを確認する(発生していれば採取する、発生しそうなら待つ)
- 『緋の森』を周回し『古びた竜彫貨』を入手する(3、4個入手できる)
- ((別件)支援船のサンチャゴが来ていれば話しかけて何か買う)
- 1へ戻る。
ここまでが前段階。ドスヘダテアロエ、古びた竜彫貨はそれぞれキラマ、キラカメンと禍々しい布を交換するために集めておく必要がある。これだけでもかなりの時間と労力がいる。必要なだけの禍々しい布(上記の2防具で4枚、ついでにデスギアαで10枚、デスギアネコαで3枚)を交換できる素材が集まったら次の工程に進む。
- 『休憩』を行い荒廃期に移行する。
- ベースキャンプにいるナタに話しかけ、キラマ、キラカメンの『もちもの交換』リストに禍々しい布が出ているかどうかを確認する(出ていれば交換する)
- ((別件)支援船のサンチャゴが来ていれば話しかけて何か買う)
- 1へ戻る。
いかがだろうか。これだけやってようやく禍々しい布を手に入れることができるのだ……。何がヤバいってキラマもキラカメンも一度の交換で1、2枚しか禍々しい布を融通してくれないので1回リストに出ているのを発見して交換したらまた次にリストに浮上するまで時間を経過させなければいけないのである。幸いにもギルドポイントには余裕があったから良いものの、『休憩』もリアル時間もタダではないのでここまで周回するのは非常に骨が折れた……( 一一)
このような艱難辛苦の末に俺はなんとか禍々しい布を集めきった。既に忘れかけていたが今回の主役は『その閃光は私に効かない』とその報酬アイテムから作られる封印の眼帯α、シャドウアイα、ラウンドアイαである。ようやく揃ったそれぞれの頭装備をご覧いただこう。
親バカならぬ"製作者バカ"で申し訳ないが何をつけても様になる良い顔である。特に俺はラウンドアイαがお気に入り。俺は普段は眼鏡をかけることはないがいわゆるラウンドグラス(丸眼鏡)だけはずっと気になっている。このラウンドアイαならリアルでも欲しいくらいだし封印の眼帯αと違い禍々しい布を使っていないので比較的入手は簡単そうだ(笑)
イベントクエスト自体よりもその後のアイテム集めの方が困難だった今回。他に禍々しい布を必要とする装備としてついでにデスギアαも作っておいたのでこれでもう地獄の周回をすることはなさそうだ。……とは言いつつ俺は新しく禍々しい布を使う武器や防具が追加されたらそれはそれで嬉しいという複雑なハンター心も持ち合わせている。『ワイルズ』にはまだ登場していないデスギア系の武器、実装待ってます!