俺の『モンスターハンターワイルズ』日記が始まって以来、早くも恒例になりつつあるネタがイベントクエストの話だ。この文章を書いているタイミングには、発売後の第一弾として週をずらして合計7つのクエストが配信される。まだ発売して間もない時期から早々に逐次新しいコンテンツを投入してくれるのを見るにこの先さらに『ワイルズ』を盛り上げてくれるののは間違いなさそうだ。発売から気持ちが走りっぱなしなのでわずか2週間程度しか経っていないことに驚いてしまうが、まだまだ『ワイルズ』は始まったばかりなのだ。
今回のイベントクエストシーズン(と言っていいのか?)は発売直後かつ俺がリアルでバタバタしていたというのもありなかなかタイトなスケジュールになっていた。なんとか進捗ペースを早めて『晩飯時のイグニッション』『豊穣清浄、怪鳥上々』の2つを配信期間内にクリアし、現在ようやくイベクエ供給のペースに追いつけた感がある。やれることが多過ぎて処理し切れておらず"嬉しい悲鳴"を上げている状態だ。
今回実施したクエストの名は『その舌はとても強情』。『ワイルズ』において"舌と言えば"で挙げられるモンスターはもちろんチャタカブラだろう。今クエストの目標はチャタカブラ(歴戦の個体)の狩猟である。
ここで短く「歴戦の個体」とは何かについて俺の頭の整理の意味も込めて書いておきたい。「歴戦の個体」とはその名の通り、『禁足地』での激しい生存競争を勝ち抜いてきた強力かつ経験豊富なモンスターの個体を差す。通常のモンスターと異なり「歴戦の個体」には身体のどこか(なんと個体によって位置が異なる)に「歴戦傷」と呼ばれる古傷があり、そこを狙うことで傷が開いて破壊することができるという点は全モンスター共通の「傷」システムと同様である。
その他に「歴戦の個体」に対しては導虫が青く反応するとか貰える報酬アイテムが異なるとか色々あるが俺もちゃんとわかっていないことだし長くなるのでまあいいだろう。とにかく今回俺が戦うのはチャタカブラの中でも特に強いやつってこった。
とは言え、なにも強いのはチャタカブラだけではない。『ワイルズ』を始めてから既に2週間以上が経ち、文字通り"戦"の"歴"を重ねてきた俺も相当の自信をつけている。ここでは書いていないが俺は作れる大剣は片っ端から作っており、そろそろ各種属性武器が揃って狩猟対象のモンスターごとに有効な属性大剣をとっかえひっかえするくらいの充実ぶりを見せ始めていた。チャタカブラ戦自体かなり久々になるが今の俺なら十分勝てる!
クエスト開始時に飛んでいく位置を自由に選べるようになった俺(逆につい最近までモンスターからどんなに離れていても必ずベースキャンプから現地まで徒歩で向かっていた^^;)は、クエスト受注前にしっかりとマップを眺めチャタカブラの現在地から最も近い拠点を見定めた。戦いの舞台は『隔ての砂原』。俺は最寄りの地点に颯爽と降り立ち歴戦のチャタカブラの待つエリアへ走った。
先に結果から言ってしまうと歴戦チャタカブラとの初接触は意外なほどあっさりとしたものだった。やはり流石に俺も慣れてきて、今まで顔だけが押しも押されもせぬベテランハンターという残念な状態だったのに、ようやく立ち回りの実力も追いついてきた格好である。チャタカブラもチャタカブラで通常個体よりも若干動きのパターンが増えた?ように思えた(自信がない)が、既に禁足地入りしてから各フィールドの"頂点"を狩ってきた俺にとっては御しやすいものだった。
一つだけ想定外の事件があったとすればチャタカブラが俺の攻撃を嫌がって砂漠の広いエリアへ出て行ったのに続いて、まるで示し合わせたかのように砂原の向こうから三頭のドシャグマが「どすこいどすこい!」と言わんばかりにその巨体を揺らして俺たちの方へ駆け寄ってきてまったく無関係だった俺を轢いていくという一幕があった。今となっては序盤・中盤のモンスターのうちに入るドシャグマも数が揃えば大変な"災害"になる。それまでかなりの好ペースでチャタカブラに向き合っていたはずの俺は気づかぬ間にドシャグマの群れの渦中に放り込まれており、そのまま四方八方から襲い来る四次元殺法の餌食になってあえなく力尽きたのだった……
これから先、俺は数多くの「歴戦の個体」モンスターと対峙することになるだろう。今回はそれがチャタカブラ("feat.ドシャグマ"ではある)だったからたまたま余裕があったが、俺自身が"歴戦の個体ハンター"であり続けるために少しずつでも知識をつけ強くなり続けたいと思う次第である。